ネコのように暮らしたい

V6メインのジャニヲタアラサー女の日常や趣味のあれこれ。

職業を考える

 

 

 

私にはどんな職業が合うのか。

 

就職して何年も経つ。今のところ新卒で入った会社に留まっている。だけど、やればやるほど、この仕事に向いてない気がしてきている。

大学の先生から、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年、3年、5年と、節目節目で山場(辞めたい病)が来るから、そこを乗り越えるかどうかが大事だ、と言う様なことを聞いていた。私がその最初の方の節目で、その感情になったかあまり覚えていないが、少なくとも、今はわりと辞めたい。

向いてないと強く思い始めたのはここ一年くらいかもしれないが、きっとうっすらであれば、前々から思っていたと思う。

 

なぜその職種(業種)にしたのか、と言われると、そもそも大学に入った時点で方向性は絞られていた。大学にいるうちに、ここから新卒で行くとしたらこの範囲の業種だけど、その中でもこれは嫌だなあ…と考えて絞っていった結果、たまたま知った現在の業種にたどり着いた。つまりはこの業種が良い!という流れでは無かった。

入る前はもちろん、誰だってその業種の仕事なんてうわべしか知らないわけだから、実務としての動きや、難しさなんて知る由もない。しかも募集事項なんて明るいことしか書いてない。明るくないことさえも、明るい表現で取り繕っているのだから、わかるのは現状を見てからになってしまう。

だからと言って、当時、これから入る会社の業務に興味がゼロだったのかというと、そういうわけでも無かった。だからこそ、実務が想像よりブラックと言うか、案外綺麗事じゃないとか、そういう、社会としての良くある部分を自分の思い描いていた想像とのギャップとして、目の当たりにしていった。

もっと、決まりは決まり!というような実務だと思っていたのだが、全然そんなことがなかった。決まりはあってもふわっとしている。客に振り回される感じの実務。

決まっていないのは自由で融通も利くが、決まっていないのは案外難しいことだ。個人的にはもうちょっと決まりがある仕組みだと助かるのだが。

現在の業種をこれからも続けるなら〜と会社で言われることが結構ある。確かに続けるなら体験や活かせる資格は大切だ。だけどそこまで納得して真剣に聞く気になれない。心の中で向いてないと思っているから。

 

そんなこんなで就職して、未だに思うのは、学生の時にどうして職業について色々教えてくれるような取り組みが無かったのかということ。未だに煮え切らない。それに、自主的にもっと職業について学び、調べる必要があったと過去の自分に悔いている。

就職して一人前だという風習があるけど、それならばこの世の中に五万とある、たくさんの職業を学ぶチャンスやカリキュラムを入れてくれても良かったのに、と思ってしまう。

他人のせいにするだけでなく、自分でももっと調べてみれば良かった。ただ、言い訳がましいが、どこから始めてみれば良いのかわからなかったから、全然捗らなかったのだ。私は親の職業を見て、親からの期待も感じ、自分でなりたいものもそれほど見つけられず、親と方面的には同じ業種に向かってしまった。結局同じ業種ではあれど、違う仕事についたのだが。性格的にどこでも向いていない可能性が結構あるが()、少なくとも自分でこれだ!!と強く思える業種を見つけておけば良かった。凄く未だにぶり返す。

本当、たくさんの職業がありすぎて、自分が向いているのが何方面なのかもわからない。そもそも、その職業はつまり何なんですか?となるような名前の職業だってある。その入り口だけでも良いから、知られるチャンスが欲しかった。

 

先日、桑田真澄のピアニストをしている息子がテレビに出ているのを見た。桑田真澄投手が怪我をして、当時リハビリとしてピアノを弾いているのを見て、ピアノに興味を持ったらしい。職業にしたいと思うきっかけはどこに転がっているのかわからないものだ。私も少なからず、現在の業種の良さを見たり聞いたりして知り、やりたいと思ったことはあった。ただ、大学にいるうちに、いやこれは向いてないぞ?となり、少々方向転換しただけだ。

彼はそんなこともなく、職業をピアニストとしているのは素晴らしいことだと思う。なかなか出来ないことだ。なりたい職業を叶える力と想い、これが私には足りていないのかもしれない。

私に子供がいたら、たくさんの職業や体験をさせたい。私のように決めるのではなく、憧れる何かを見つけて欲しい。一番身近なのはキッザニアかもしれない。あれ、私も行きたいんだけど。なぜ私の時代に無かったんだ。喉から手が出るほど行きたい。でも子供の付き添いじゃないと行けないwwwチャンスがあったらついて行きたい。

 

結局、私が向いている職業、それはサービス業ではないものだろう。作業的には事務好きなんだけど。客が要らない(酷い)。

研究職とかが良いのだろうか。あとは職人。宮大工あたりは昔凄く憧れた。わりと同じことを思った人も多いのではないか。宮大工は新しいものを作るというより、昔のものを蘇らせて次世代へ受け継ぐ大事な職業だ。どうやら私はクリエイティブな職業より、どちらかというと受け継いだり綺麗にしたり、蘇らせるような保守的な仕事に興味があるのかもしれない。熊本城の復興にも携わってみたい。でも何がその復興に関わっているのかがいまいちわからない。だが、日本の宝を守り、直し、未来に残すなんて素晴らしい。

同じ流れで絵画などの美術品の復原や修理にも興味があった。だがそれを考えついたのが就職後だったのでわりと遅すぎた。

しかもかなりの難関業種の様で、万が一大学や専門学校を出たところで就職出来るか難しそうではあった。今更そのリスクを背負う勇気もなかった。だが、やはり憧れる。何をどうやって直すのかまったくわからないが、魔法の様な職業だと思う。

未だに憧れが捨てきれない。万が一チャンスがあったら乗りたいと思うくらいには。

 

今日も明日も会社辞めたいなと思いながら過ごすのだろう。世の中、仕事に生きがいと楽しさがかなりの割合を占めている人はどのくらいいるのだろう。

私が次、転職を考えるときには、もっといろんな職業に目を通してみたい。今のうちに興味のある職業を書き出してみよう。賃金や時間や待遇は大事な事だけど、ひとまず置いておいて。平日が少しでも楽しめるような職業を求めて。

人生は一度きりなのだから。