団体の中に所属する感じが得意じゃない。
それゆえ学校はそれなりに苦痛だった。四月にミスるとやばい、会社のヘビー版みたいなところだ。クラスは固定だし、そこにいる人はいわゆる"大人"ではないから。そしていじめまではいかないが、男子から色々言われたりしてきた(女子からは言われたことはなかった)。
気にしない性格の人ならなんてことはないのかもしれない。だが、私の性格的にとても辛かった。結局根の性格が、顔色を伺いがちなのだろう。
それに対して個人的には結構なトラウマを感じていて、大学に入り、自由さが増してクラスという固定の集団から解放されたのは本当に嬉しかった。
でも、未だにそれを引きずり、この人も私を悪く言うんじゃないか?という考え方、疑い方が抜けない。
それが無い、友達として今も関係が続いている人、続けたい人、あんまり連絡をとってないけど、元気かな?と考える人なんかは私がきっと心からある程度信じた人なのだと思う。
会社の人は基本的に後者に入る。信じられない。基本的に信じていても、奥底では信じてない、信じられない気持ちが残っている。
なぜならみんなそれなりに裏で愚痴などを言っているからだ。私も言ったりする。そのくせ、他人が言っているのを聞くと、私も言われてるかな、と思うのだ。
以前のとある上司は、愚痴も言ってはいたが、なんだか私をちゃんと心配してくれていたと言うか、なんと言えば良いのだろう。上手く伝えられないこの感覚。
1人の人間として良くしてもらったのもあり、会社で一番信じられたと思う。友達に思う、"この人は大丈夫そうだ"という感覚を感じ取った気がする(それでも遅いけど)。
それなりに会社の他の人にも良くしてもらっているのだが、それでも同じ島の人なんかは特に怖い。
島の中のとある人は、今となってはそれなりに交流出来ているけど、初めて近くの席になった時に私の電話対応などに対して裏で愚痴やら文句を言っていたと、あるところから聞き、頑張って改善はしたものの、それ以降そういう面で信用はしていない。
電話が昔からどうもダメで、予約の電話すらかけたくないレベルだったのもあり、会社の電話対応がかなりの苦痛だった。入社一月後の五月には、絵に描いたような五月病になり、ホームで線路に対して色々考えたのは生まれて初めてだった。多分あの感情を拗らせると人は飛び込むのだと思った、本当に。原因に、電話のストレスかなりあったと思う。
つまり私も悪いのだが、裏で言うタイプとわかってしまったから、その人はその後、良くしてくれたりするので申し訳ない気持ちもあるけど、多分一生、心を許せそうにない。元々性格的に合わなそうなのもあるけれど。多分いい人だし、今となっては私に何かあったら普通に心配してくれていると思うのだが。私も相手が体調不良していたりしたら心配もしているけれど。
どんだけ人を信じないのかと自分で自分に引くww
私は心を開く基準が、人より遥かに高いのだろう。そんな大した心でもないのにね!おかげで私の玄関は何重にもなってる鉄扉の様。
知りたい気持ちもあるけど、知られたくない私の気持ちもある。どこまで話せば良いのか、どこまで聞いて良いのか、難しい。
隠したい部分を隠してて良いのか、逆に話しても離れずいてくれるのかを確認しても良いのか。
人に自分の話をするのが苦手だ。それを聞いた相手の感じる感覚や感想を勝手に思い浮かべたら妄想してしまう。
妄想力は腐女子だけにしとけ!と思う。腐女子をしていると妄想力が鍛えられる。たった一つの単語やシーンから、何故か深読みに深読みを重ねた新しいストーリーが始まる。しかも都合良くくっつく。正直楽しい。二次元ならそのジャンルごとに特性があるからそれを交えて妄想するのだ。
でも現実世界にはそこまで妄想はいらない。しかもマイナスなやつ。そのへんを捨てたくて捨てたくて。
彼氏についての話も得意じゃない。なぜみんなそんなに自分の恋愛事情を話せるのか不思議でならない。聞くのは良いんだけど、自分から発信するのがどうにもだめだ。彼氏が出来ても友達に変に意識して言い出し損ねるタイプ。
私の性格が男なのか?それともどちらかと言うと女ではない、というポジションなのか?
気にしてないのなら良いのだが、本人が気にしているのがまた面倒くさい。
いっそ吹っ切れたい。
たまに見かける、世の中の、他人の目線を気にせず、一般論に振り回されず、自由に自分のやりたいように生きている人のように私もなりたい。
本文一行目の気持ちを、大事にするにはどうやって生きれば良いのか。団体作業から抜け出す職業は難しい。本心ではやりたくなくても、団体に紛れて一般会社員としてやっていくのが、正直一番楽なはずだ。もしかしたら、世の中の会社員はみんな同じことを思い、通勤しているのかもしれない。
私が求め、そして穏やかに生きるための一歩目はきっと、他人を気にしすぎないこと、他人に心を開く努力をすることなのだろう。