岡田の進化っぷりがすごい。
デビュー当時の彼をみて欲しい。ぴよぴよ鳴いてトニセンや剛健の後ろをついて回るひよこのような可愛さ。しかも将来100%イケメンになるだろ!!10年後が楽しみだ!と、テンプレートのようなことを言いたくなる顔つき。
でも現在の岡田は、やれ大河ドラマ、やれ映画主役と大活躍。白鳥どころかなんかもう大鷲って感じ。肉食感あるもん。大器晩成にも程がある。
※地味にネタバレあり
去年の年末公開された、「海賊とよばれた男」はすごく面白かった。最初、寝たらどうしようとか思いながら映画館へ行ったのだが、寝るどころか、かなり食い気味で観てしまった。
なんというか、岡田の生き生きした役柄、もとい演技がすごく良かったのだ。主人公が若主人の頃から、歳をとって老人ホームに入るまで、と幅広い年齢層を岡田は1人で演じていた。
若かりし岡田(以後役名なしの岡田呼び続行)は、隙あらば踏み台にしてのし上がってやる、泥水をすすってでも這い上がってやる、というような、勢いのあるギラギラした目をしていた。これから上り調子になるのを確信し、明るい未来に向かって進んでいくような顔だ。野心に溢れ、生き生きとした良い顔をしていた。役であるのに、目の前にいるような、実在している人かのようなリアルな輝きだった。凄く自然に感じたのだ。
映画の大半は60代くらいのおじ様な岡田なのだが、凄いかっこよくてヒくっていう…。年取ってもイケメンはイケメンなんだな、という感じで。こちらも自然な老け顔だし、年相応の演技だったのだ。酸いも甘いも含めて、様々なことを体験し、人生を歩んできた60代の風貌だった。特殊メイクの力ももちろんあるが、それを引いても岡田から老人の気配を感じられて、よくここまで演技出来たな、と。
普段V6にいる岡田ではない、俳優の岡田がそこにいた。ジャニーズでしょ?と思う方も多数いるだろうが、私は岡田は立派な俳優になったのだと確信したし、そんな方々に観て欲しい。私自身、元々ドラマをそんなに見るタイプでもなく、映画も率先して行かない。岡田の出演作品も恐らく観たことがなかった。エベレストは興味が湧かず観てない(岡田すまない)。だから、これがほぼ初めて、俳優としての岡田を観た作品となった訳だ。
ストーリーももちろん面白く、大きく捉えれば、ある意味ドキュメンタリーみたいなものだから、なんだかワクワクもした。良い作品に出演できて、岡田は恵まれている。そう思った。
他の登場人物も豪華だった。観たことある顔まみれ。
綾瀬はるかの役、正直、あ、これは病死する系なやつじゃん…と思ったら簡単に言えば岡田に愛想尽かして出てっただけだった。予想外!最後の老人ホーム的なところでのシーンで、綾瀬はるかが集めた切り抜きだかを見て泣いて映画が終わる流れが良かったなあ。わりともう記憶が曖昧だからこのシーンで終わってなかったらどうしようww
でも染谷将太が死ぬとは思わなかった。いいやつだったのに染谷…。戦争に巻き込まれたという状況なのもまた辛い。銀座あたりが焼け野原になっていたあのCG。いや〜現代はすごい技術になったもんだと感動してしまった。
あと鈴木亮平。やり手の通訳とかかっこよすぎるでしょその役…。でも私の脳内には変態仮面がチラつく。続編待ってます。って思ったけど愛子ちゃんいないじゃん………。愛子ちゃん可愛くて好きだったのに(余談)。
なんだかこの映画は、また観たいなと思える映画だった。あと、岡田の他の出演作品観てみようかな、という気になった。やっぱり永遠の0あたりがいいのかな?作者同じだし。でも100%泣くやつでしょあれ…。戦争ネタは泣くルートしかないと思う。岡田はなかなか現代の普通の役来ないね。でもようやく回ってきて、やってるね(追憶大ヒット上映中!)。
V6なら岡田が好みだわ〜という方はぜひこちらの作品を!老けた岡田は最高に萌えたから。スーツ着こなしてるぐいぐい系の太めのおじ様岡田すごく良い。本当にオススメ。若い岡田やおじ様な岡田が絶え間なく出てくるから、岡田と人生共にした感少し味わえる。ストーリーとしても、暗い話というわけでもないので、気軽に見れると思う。
もうなんか、おじ専ポイントが岡田のせいで結構上がった。確実に。
ありがとう岡田、ありがとう出光。